間違いやすい敬称

電話応対です。

受け手 : はい。ABC商事でございます。
かけ手 : 日本物産の田中でございます。お世話になっております。
受け手 : 日本物産の田中ですね。いつもお世話になっております。・・・①
かけ手 : 営業部の山本部長をお願いします。
受け手 : 営業部の山本部長ですね。かしこまりました。少々お待ち下さいませ。・・・②

お気づきの方も多いと思いますが、①②ともに間違いがあります。
①は相手の名前を復唱する時には「様」を付けなければなりません。
②のように、外部の人に身内の名前を伝える時にはたとえ上司でも敬称を付けてはいけません。

先日、外国人の専門学校で実技テストをすると、何度も練習をしていたのですが間違える学生が多くいました。さすがに日本人で相手の名前を呼び捨てにする人はほとんどいないと思いますが、敬称を間違って使っている人は意外と多いものです。
「先生様」「部長様」も間違いです。「先生」や「部長」のような役職には「様」を付けてはいけません。もし、役職に「様」を付けたい時には「役職+名前+様」です。例えば「部長 山本 様」となります。
また、「殿」を使われる方も多いですが、「殿」は目上の人が目下の人に対して私文書で使う敬称なので、公的場面や目下の人が目上の人に対して使うのは間違いです。
メールや文書など書面で時々見かける「○○株式会社 御中  △△ 様」も間違いです。「御中」は不要です。

特に緊張すると「社長様」などと言ってしまいがちですが、気を付けたいものです。

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