留学生の現状

留学生の専門学校では現在ハイブリットで授業が行われています。原則三分の一の学生が登校して教室で受け、同時に三分の二の学生はオンラインで受けるというスタイルです。
自分の登校日になっていても「コロナウイルスが怖い」と言って登校してこない学生もいます。今のところ学校に届け出れば、認められています。
一方で、九割以上の学生はパソコンを持っていなくてスマートフォンで授業を受けているため、「一日6時間も受けると目が疲れるし、集中力が持たない。また、ネット環境の問題で時々聞こえなくなる。登校するときの電車の中は怖いけれど、早く毎日学校に来て授業を受けたい」と言う学生もいます。
また、大半の学生はアルバイトを減らされています。ある学生は一週間に28時間まで入れるところを15時間に減らされているそうです。そのため、生活できないし、学費ももともとは自分で払っていたそうですが、現在は両親に助けてもらっていると言っていました。両親に助けてもらえる子はまだマシで、そういう援助を受けられない子もいます。
そのうえ、オンライン授業になったのでインターネット環境を整えなければならず、携帯電話代も高くつくと言っていました。中にはその料金を払うことができずに授業を受けられていない子もいました。
入ってくるお金は減るし出ていくお金は増える。本当に大変です。

また、サービス科の子たちの大半はホテルに就職します。しかし、現状だと就職口が見つかるかどうかもわかりません。
せっかく夢を抱いて日本にやってきて、文化や習慣の違う中で苦労をしながら一生懸命勉強している子たちを見ていると、辛いです。
応募できる企業が見つかったときに採用していただくために良い印象を持っていただけるよう日本のビジネスマナーや働くことに対する心構え、仕事に取り組む姿勢を精一杯教えています。せめて私ができることです。
そして、卒業するときには就職が決まり笑顔で旅立ってほしいと願っています。

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