今年度もオンライン授業でのスタート
今週から留学生専門学校の新年度の授業が、学生が半数ずつ交代で登校とオンラインにて受講するという形式でスタートしました。しかし、コロナウイルスの感染がますます拡大し3日目からはすべての学生がオンラインで受講することになったのです。そして、昨日は私の授業がありました。たとえ半分の学生でもやっと直接会えると楽しみにしていたのですが、教室にいるのは私一人だけ、学生は全員画面の中です。
【1年生の状況】
大半の学生は大阪にある日本語学校に通った後、専門学校に入学してきています。しかし、仙台、東京、静岡、石川、山口、福岡、沖縄など全国にある日本語学校を卒業してきている学生もいます。そのように地方から引っ越してきている学生は大阪に友達がいないうえ、コロナ禍で学校に来ることができず新たに友達を作ることも難しい状況です。また、「大阪弁が聞き取れない」と言います。とても不安な様子です。
【2年生の状況】
昨年、1年生の時は授業開始時期が5月半ばに遅れ、最初は全面オンライン授業でした。その後前期の途中から、三分の一ずつ交代で登校し、三分の二の学生はオンラインで受講することになったのです。しかし、コロナウイルス感染がますます拡大し、最終的にはほとんどの学生が学校に許可をもらって自主的にオンラインで受講するようになりました。
そのため結局クラスメート同士でもほとんどの学生が直接会ったことがなく、友達になりにくい状況が続いたのです。「とても寂しい」と言います。
そして、2年生になったら、みんなと会えるかもと楽しみにしていた学生も多くいましたが、それもかないませんでした。
このままだと、まともな留学生活が送れないまま卒業することになるかもしれません。
このように厳しい状況でも、ほとんどの学生は日本で就職することを目標に頑張っています。彼らが就職活動をする頃はまだ厳しい状況であることが考えられます。しかし、必ず夢をかなえてほしい! 彼らがしっかりとビジネスマナーを身につけて、ジャパニーズドリームを実現できるように、今年度も全力で向き合っていこうと思っています。