問題の多い免税
「免税」とは、買ったものを自国に持ち帰って使用するから、消費税が免除されるものです。
しかし、日本にいる間に使ってしまう、つまり、日本で消費されていることが問題になっています。
先日そんな場面を目の当たりにしました。
ある百貨店の中に入っている薬局での出来事です。
中国人ファミリーがやって来て、子供の咳が止まらないということで、お薬を買われました。
そして、その場で箱を開けて飲ませているのです。
その後、免税はどこでできるのかを聞いていました。
それに対して、店員さんは既に空けたお薬は免税にならないことを説明しなければなりません。それを知ってか知らずかは分かりませんが、免税手続きのコーナーを案内するのみです。
恐らく、免税コーナーでもレシートと商品を突合せて確認するところまではしないでしょう。
そのように開封できることで、もう一つ問題になることがあります。
それは免税範囲を超えて買い物をした場合です。
免税範囲を超えた分に関しては、当然税金を払わなければなりません。
しかし開封してしまっているので、元々自分の持ち物だったと言われたら、それを否定しようもないのです。
このように、税金の取り漏れの状況が起こります。
これは、もちろんルールに従わない人たちに問題があります。
しかし、性善説で作られている日本のシステムにも問題があるのです。
今後、改善されるようですので、その効果に期待したいと思います。