外免切替
最近、外国人観光客が外免切替を利用して、日本の運転免許証を取得することが問題視されています。
しかし、その問題の根底には更なる2つの問題が潜んでいるのです。
取得要件
住所に関して
≪現状≫
本来は日本の住民票が必要ですが、日本人で海外に在住している人が一時帰国をして免許更新の手続きをする際のことを考慮して、ホテルの住所でも可能となっている。それと混同されているのか、外免切替もホテルの住所が認められている。
≪改善点≫
日本の住民票と在留カードの提出を必須とする。
筆記試験問題について
≪現状≫
- 問題が簡単すぎる。
- 問題数が少なすぎる(10問)。
- 合格点が低い(7問正解で合格)。
≪改善点≫
- 日本で運転免許証を取得するときの筆記試験問題と同レベルにする。
- 問題数を増やす。
- 合格点を上げる。
ちなみに私は上海に住んでいた時に、日本の運転免許証を中国のものに切り替えました。
その際には、居留許可が必要でした。
また、問題は2000問ぐらいの模擬問題で勉強をする必要がありました。そして、実際の試験は100問中90問以上正解で、合格となります。
模擬問題の中にない問題も出題され、かなり難しかったと記憶しています。

交通アクセス
外国人観光客は既にリピーターで個人旅行をされる方が増えてきました。
そんな方は地方や郊外に行きたいと考えています。しかし、その場合、交通手段がなかったり、電車やバスの本数が少なかったりして、とても不便に感じているのです。
それで、自分で運転したいと考えます。そこで、国際免許を取得できない国の人は日本の運転免許証を取得しようとするのです。そのもっとも代表的なのが、最もたくさん訪日している中国人になります。
そうやって地方に来てくれることは、オーバーツーリズムの解消や地方の活性化につながり、とても良いことです。
しかし、中国などは車線が反対であり、一般的には運転席も反対の上、慣れない日本で運転をすることは、危険が伴います。
そこで、彼らが自分たちで運転しなくても快適に旅行ができるよう交通手段を確保することが重要になってくるのです。