留学生の現状「授業環境」
私がビジネスマナーの授業の講師をさせていただいている外国人の専門学校では現在もハイブリットで授業を行っています。学生が交代で三分の一ずつ学校に来て残りの学生はオンラインで授業を受けます。つまり、三日に一度学校に来ることになるわけです。しかし、許可を得ればずっと自宅からオンラインで授業を受けることも可能なため、実際には母国の両親からの申し出があり、大半の学生は登校してきません。
また、ほとんどの学生はパソコンを持っていなくて、スマートフォンで朝9時から午後3時までという長時間の受講をしています。そして、多くの学生が家賃節約のため友達と同居しているのです。
一般的に授業の際にZoomの画面は私のほうはできるだけ学生全員が映るようにギャラリービューに設定し、学生には音声をミュートにさせています。しかし、最近、2年生は卒業発表としてグループワークをさせているので、その際にはブレイクアウトルームに分けます。そこで、各ルームを回っていくと、学生の画面がいつもの授業より大きく映っているので自宅の様子が分かります。
学生が授業を受けている後ろを同居人がうろうろ歩いているのが映ることがあります。
また、音声もミュートを外しているので音楽が聞こえてきたり、別の授業を受けている学生の声が聞こえてきたりします。
そのうえ、自宅のインターネット環境が悪くて途切れる学生もいます。
そんな過酷な状況でも一生懸命勉学に励んでいるのです。本当に頭が下がる思いです。
現在はコロナ禍で求人が少なくなっていて大変ですが、就職活動も頑張っていて既に内定をもらっている学生もたくさんいます。
ぜひ「ジャパニーズドリーム」を実現してほしいです。
卒業まで授業はあと数回です。しかし、学生に一つでも多くのことを身につけさせてあげるために、最後まで私も全力で授業を行っていこうと思っています。