コロナ禍での留学生専門学校の一年間授業を終えて・・・

今年度はコロナウイルス感染が拡大して、新学期の開始日が延期されました。しかし、コロナウイルスは一向に収束せず、タイムリミットがきてしまい授業はオンラインで始まりました。1カ月半ほど経ってからは、学生は三分の一ずつ登校させるというハイブリットの授業となりました。しかし、登校日も母国の家族からの申し出などにより、ほとんどの学生が登校してくることなく自宅からの受講となったのです。試験もオンラインで行うという状況のまま一年が終わりました。 学校も講師も学生も初めての試みで試行錯誤の連続でした。そんな一年間を振り返ってみましょう。

目次

学習環境

・約九割の学生がパソコンを持っておらず、スマートフォンの小さな画面で受講。

・パソコンを持っている数名の学生もほぼオフィスがインストールされていないので使い物にならない。

・ネット環境が悪く、すぐに画面が落ちたり音声が途切れたりする。

・多くの学生がルームシェアをしているため、同居人が室内をうろついていて授業に集中できない。

・体調が悪く学校に来られない状況でも自宅から受講することができる。

生活状況

・アルバイトが解雇されたり時間を減らされたりして金欠状態。

 そのため、

 ①学費が払えずに例年になく除籍になる学生がたくさんいた。

 ②旅行ができないため、日本の文化や歴史に触れる学習の機会が得られない。

・授業を受けるためにインターネット環境を整えなければならず、出費がかさみ経済的に更に厳しい状況。

・授業は自宅から受け学校行事もほぼ中止されたため、友達ができない。そのことにより日本語でコミュニケーションをとる機会が少ない。

(十数か国の学生がいるので学校に来ると共通語は日本語で楽しそうに話しているが、それができなくて「寂しい」と言う学生もいた)

ビジネスマナーの授業として

・立ち居振る舞い(来客応対や訪問)のロールプレイングができない。

・提出物の比重を多くしたため、メールでのやり取りが多くなりメールの書き方の学習機会が多く取れた。(講師の作業は激増)

個人的見解

・オンラインでは学生の表情が分かりづらい(授業をきちんと聞いているのか、理解できているのか分からない)

・コミュニケーションを取れる機会がほとんどないため、本当の性格が分からない(学校に来ている時は積極的に発言する学生がいたり、発言させる機会を多くとることができるうえ、休憩時間などにできるだけ学生と話をして性格を見極めるようにしている。しかし、それができない)

 そのため、性格に合わせた教授方法が取れなかったり細かい指導ができなかったりする。

知識を教えるだけではなく、それができるようになることが重要なビジネスマナーの授業は正直、オンラインではできない事が多く、リアルな対面授業で行いたいです。しかし、コロナウイルスがなかなか収束しない現状、来年度もハイブリット授業が続くようです。

そのような制限がある状況でも、それぞれの学生に合った指導をし、一つでも多くのことを教授し、学生にはきちんと身につけてもらいたいです。また、多くの学生は厳しい環境でも一生懸命に取り組んでくれました。それに応えられるように今年度を踏まえて、来年度に活かしていこうと思っています。

コロナ禍の中でも頑張っていた学生は卒業後の就職先を決めて、夢に向かって突き進むことができました。

いずれにしても何とか無事に一年間を終えることができて本当に良かったです。

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