再び外国人観光客で活性化となるとなるか?
いよいよ6月10日から外国人観光客の受け入れを再開することになりました。まずは添乗員付きのパッケージツアーに限られます。
しかし、新型コロナウイルス感染が拡大しなければ、更に入国が緩和されるでしょう。
そうなると、再びたくさんの観光客がやって来ることが推測されます。
旅行・観光の魅力度ランキングで日本が1位
世界経済フォーラムが2021年の旅行・観光の魅力度ランキングを発表し、日本が対象117か国・地域の中で1位になりました。
高評価を得た点
交通インフラ
・出発や到着の時刻が正確。
・鉄道や飛行機、都市部では私鉄や地下鉄などが網羅されていて移動が便利。
・外国人観光客向けのフリーパスなどがあり、比較的安く移動できる。
文化や自然などの観光資源
・世界文化遺産、祭りや伝統芸能など日本特有の文化がある。
・四季があるので、季節ごとに楽しめる。
強み
治安の良さ
・普通に旅を楽しんでいる状況で、危険な目に遭うことは基本的にない。
・警察も信頼できる。
清潔さ
・街中にはほとんどゴミが落ちていない。
・トイレは公園やサービスエリア、駅などどこでもトイレットペーパーが設置され、清掃も行き届いている。
※ 治安の良さや清潔さに関しては新型コロナウイルス感染拡大とウクライナ危機などから、更に価値が高まっていると考えられます。
日本が行きたい国1位
12地域(韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス)の海外旅行経験者を対象に、DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査を行ったところ、行きたい国の一位が日本でした。
特にアジア居住者では2位の韓国とは20ポイント以上の差があります。
観光のために日本を訪れたい理由のベスト5
1位:以前も旅行をしたことがあり、気に入ったから
2位:行きたい観光地や観光施設があるから
3位:清潔だから
4位:食事が美味しいから
5位:治安が良いから
「旅行・観光の魅力度ランキング」で高評価を得た点や強みと重なっている項目もあります。これらのデータから、世界中の人々にとって日本は非常に魅力的な観光地であり、コロナ禍後にはたくさんの外国人観光客がやって来ることは間違いないと言えるでしょう。
取り組むべき課題
外国人観光客にストレスなく楽しんでいただき更にリピートしてもらうためには、受け入れ態勢を整備する必要があります。
コロナウイルス感染拡大前の観光庁の調査では下記の点に不自由を感じていました。
コミュニケーション
中国語やベトナム語は言うまでもなく、英語ですらなかなか通じない。⇒ 在留外国人や多言語ツールを活用。
公共交通機関の利用
便利な反面、路線は複雑で切符の買い方が難しい。⇒ わかりやすい案内の作成とフリーパスの充実化。
支払い
日本円は分かりにくいうえ、モバイル決済ができるところがまだまだ少ない。⇒ モバイル決済の導入とアピール。
公衆無線LAN環境(WiFi)
使えるところは増えてきたが、スピードが遅い。⇒ スムーズに使用できる環境の整備。
外国人観光客が来てから整備するのでは間に合いません。その時になって慌てないように、今のうちに万全の受け入れ態勢を作っておくことが商機を逃さないために重要です。