インターンシップ
私が学生時代には「インターンシップ」という言葉すら聞いたことがありませんでした。しかし、今や日本人の大学生も必須なのかと思われるほど、皆さん行かれているようですね。
私がビジネスマナーの講師をしている留学生の専門学校でも導入しています。その学校での取り組みをご紹介させていただきます。

目的
大きくは2パターンあります。
一つはただ単に社会経験を積むため。もう一つは就職前提、つまり試用期間のような形で行かせていただくものです。
社会経験として
こちらの場合には、一日の場合もあれば、一週間の場合もあります。または、3か月間、週に2日~3日通うというパターンなどです。
期間は様々です。
就職前提の場合
① 通勤可能圏内の場合、3か月間、週に2日~3日通います。
② 就職は大阪とは限りません。そのため、地方の場合には通うことができませんので、2週間~1か月の期間、現地に赴き滞在しながら平日は毎日出勤します。
派遣条件
学生の選抜
成績(試験・出席率・平常点)が基準をクリアし、品行方正なうえで、メンター(担任)の先生が推薦(特に長期の場合は厳しい審査があります)。
勤務条件
① 勤務時間:平日午前9時~午後3時(授業の代わりのため)
※午後3時以降はアルバイトとしての勤務は可能(時給は発生します)
② 費用:交通費のみ(勤務時間内は、時給は発生しません)
新たに外国人の雇用を検討されている企業様も増えてきています。しかし、いきなり雇用することを不安に思われれる方が多いようです。
そこで、ぜひインターンシップの制度を利用していただきたいです。
インターンシップでは留学生がどういう人たちなのかを知っていただけます。彼らは来日して、すでに2~3年経っています。そのため、日本の文化や習慣に慣れていますし、日本人の考え方もある程度理解しています。また、日本語での会話も普通にできます。そのため、想像されるより違和感なく安心して接していただけることでしょう。
また、逆に彼らの文化や習慣を知ることができる良い機会です。
その際に、1点だけお願いしたいことがあります。
彼らのことを「ただの労働力」と思わないでいただきたいのです。あくまでも授業の代わりですので、何か学びを与えてあげてください。
そうしていただけることで、きっとお互いに有意義な期間となるでしょう。