留学生にとってのビジネスマナー
留学生の専門学校では、留学生たちに毎年1年生の期末テストで「ビジネスマナーの授業を受けた感想や気づいたこと」について作文を書いてもらいます。
今年は夏休みの宿題にして、メールで提出をしてもらいました。
「最初は何でこんなこと勉強しなければならないのだろう?と思いました。しかし、就職するためだけではなくて生活するのにも役に立つことが分かりました。勉強している中で一番大切な授業だと思います。最初は難しかったけれど、楽しいです。身につけるために頑張ります。」
「ビジネスマナー」という言葉も知らずに入学してくる留学生の感想は、大体このような内容です。
もう一つ書かれているのは、講師である私に対する評価です。
今までの学生たちもよく書いてくれていたのが「熱心」だということです。これは私が全身全霊で一生懸命授業をしていることが伝わっているのだと思って、いつも嬉しく思っています。
今回はそれに加え違ったことも書かれていました。
「最初は厳しい先生で、嫌だった。でも、今はなぜ厳しくしたのかわかるし、学校に(隔週で)行けるようになって、とても面白い先生でとても楽しいです。」
日本で働くことの厳しさを理解させるために、いつも最初に「ビジネスマナーの授業は会社に行って働いているつもりで、受けてください」と言って、かなり厳しく指導します。それが、今年はオンラインだったために空気感が伝わらないので、言葉だけが独り歩きをしてしまっていて厳しさだけが伝わっていたようです。
しかし、授業の回数を重ねていくにつれて、私の彼らに対する思いが伝わっていたことが分かって、とても嬉しく思い感激しました。
ビジネスマナーは「知識」だけではなくて実際に「できる」ことが重要です。しかし、オンラインではロールプレイングができない内容もあります。それでも、学生たちが一つでも多くのことを習得できるようにという気持ちで、尽力しています。
また、これからも彼らがジャパニーズドリームを実現できるように全力で向き合っていこうという気持ちが更に強くなりました。