今年度もコロナ禍でスタート
新型コロナウイルスがなかなか収束しない中で、専門学校での新年度の授業が開始されました。
全員対面での授業を行っている学校が増えてきている状況で、「うちも」と期待をしていましたが、今年度も半数の学生が順番にオンラインと登校を繰り返すハイブリット授業です。
対面で授業をしていた他校の日本語学校から来た1年生は、自宅のインターネット環境が良くない上に慣れていないこともあり、「学校に行って授業を受けたい。ちゃんと勉強したいです。」と泣きついてこられました。しかし、私にはどうすることもできません。
私が講師をしている専門学校の学生は100%留学生のため、とても慎重です。
なぜならば、
学内でクラスターが発生する ⇒ 休校 ⇒ 授業時間数が足りなくなる ⇒ 専門士の資格が取れない ⇒ 在留許可(就労ビザ)が降りない ⇒ 就職できない
という流れになってしまいます。つまり、留学生にとっては死活問題になるのです。
そのため、どんなことがあっても学校内でコロナ患者を出すわけにはいきません。だから、少しでも密を避けるために今期もハイブリットとなりました。
「先生も全員の学生さんが学校に来て、授業をしたいですよ。先生も泣きたいよー。大変だけれど頑張ろう!」と言って学生をなだめました。
環境が整っていない状況でオンライン受講をしている学生たちにも退屈させない、伝わる授業を行うことは非常に難しいです。かつ、目の前にも学生がいて、どちらにもバランスよく接していかなければなりません。本当に大変です。
しかし、学生たちがジャパニーズドリームを実現できるように、これからも工夫をしながら精一杯向き合っていきます。